食の目利きでは、宅食・冷凍弁当・宅配弁当・ミールキットなどを、「人気」や「イメージ」ではなく、家庭の食事として適しているかという視点で評価しています。そのために、以下の5つの観点を軸に、すべてのサービスを同じ基準で比較しています。
評価方法・評価基準
1. 栄養バランス
最も重視しているのが、毎日の食事として無理なく続けられる栄養設計かどうかです。
評価の際には、以下のような情報を確認しています。
- 1食あたりのエネルギー量
- たんぱく質量
- 脂質・炭水化物のバランス
- 野菜や食物繊維の量
- 塩分(ナトリウム)量
これらを、厚生労働省の食事摂取基準や一般的な家庭食の目安と照らし合わせ、「偏りすぎていないか」「日常食として問題がないか」を判断しています。
また、以下の基準を、各サービスの公開栄養成分表から確認します。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| エネルギー | 400〜700kcal/食 |
| たんぱく質 | 15g以上 |
| 脂質 | 10〜25g |
| 炭水化物 | 極端に多すぎない |
| 食物繊維 | 4g以上 |
| 塩分 | 2.5g以下を目安 |
この範囲を大きく外れる場合、「日常食として注意が必要」と評価します。
2. 原材料・添加物
食の目利きでは、原材料表示と添加物の内容を必ず確認します。
評価では、
- どのような添加物が使われているか
- 保存料・着色料・香料などの使用有無
- 調味料に含まれる成分の内訳
などをチェックし、「必要最低限の範囲に収まっているか」「家庭料理とかけ離れていないか」という視点で整理しています。
具体的に、以下をすべてチェックします。
- 加工肉(ハム・ソーセージ等)
- 人工甘味料
- 保存料
- 着色料
- うま味調味料(アミノ酸等)
| 状態 | 評価 |
|---|---|
| 家庭料理に近い | 高評価 |
| 加工食品依存 | 注意 |
| 添加物多用 | 低評価 |
無添加であること自体を目的とするのではなく、安全性と実用性のバランスを重視しています。
3. 保存方法と品質
冷凍・冷蔵といった保存方法は、味や栄養、使い勝手に大きく影響します。
| 項目 | 評価内容 |
|---|---|
| 冷凍方式 | 急速冷凍か |
| 再加熱 | 電子レンジ対応 |
| 食感劣化 | 野菜・肉の変化 |
| 保存 | 賞味期限の妥当性 |
評価では、上記表内の項目を考慮し、「家庭で扱いやすいか」「品質が安定しているか」という観点で比較しています。
長期保存のために塩分や油分が多い設計はマイナス評価になります。
4. 家庭での使いやすさ
宅食は「おいしい」だけではなく、生活の中で無理なく使えることが重要です。
以下を実測します。
- 1食あたりの量と満足感
- 大人2人+子ども2人での量
- 主菜と副菜のバランス
- 冷蔵庫・冷凍庫の占有率
- 調理・片
- 注文・変更・休会のしやすさ
特に、子どもや高齢者がいる家庭でも使いやすいかどうかを重視しています。
5. 味の位置づけ
味の感じ方には個人差があるため、食の目利きでは「おいしさ」だけで順位を決めることはありません。
味は順位付けしません。
以下の3点で評価します。
- 薄すぎないか
- 濃すぎないか
- 家庭料理として違和感がないか
レストラン品質や好みは評価対象外です。
- 家庭料理として違和感がないか
- 継続して食べられる味か
- 子どもや家族とシェアしやすいか
また、上記のようない視点でも整理しています。
総合評価の考え方
各サービスは、上記の5つの観点を総合的に見たうえで、「どんな家庭・どんな目的に向いているか」という形で評価しています。
価格や好みは家庭によって異なるため、単純な順位付けではなく、読者が自分の生活に合う選択をできることを最優先としています。
各項目を5段階評価し、以下の比重で総合点を算出します。
| 項目 | 比重 |
|---|---|
| 栄養 | 30% |
| 原材料・添加物 | 25% |
| 保存と品質 | 20% |
| 家庭利用 | 15% |
| 味の適正 | 10% |
この数値をもとに、どんな家庭・どんな目的に向いているかを文章で整理しています。
